【この内容は2025年6月10日の運動教室で講義したものです。】

高血圧になると、心疾患系の病気や脳梗塞などのリスクが高まるとされているので、降圧剤を飲んでいる方も多いのではないでしょうか?でも降圧剤を飲み続けても止めると血圧はあがるので根本的な解決になってないのも事実です。
なんで高血圧になるの?
「高血圧ですね」と言われる事は多々ありますが、原因を聞いても歳のせいなどと言われることがほとんどです。でも高血圧になるのも理由があります。
血管の柔軟性の低下

血管の柔軟性の低下とは、血管が本来持っている弾力性や柔軟性を失い、硬くもろくなる現象のことです。加齢や生活習慣などによって引き起こされ、血液の循環が悪くなる原因となります。
血液の質の低下

血液の質の低下、つまり血流不良は、様々な原因によって引き起こされ、体の様々な不調につながる可能性があります。主な原因は、冷え、運動不足、水分不足、食生活の乱れ、ストレスなどです。血行不良が続くと、酸素や栄養素が十分に運ばれなくなり、老廃物が回収されにくくなるため、冷え、肩こり、疲労感、むくみなどの症状が現れることがあります。また、心筋梗塞や脳卒中などの重症な病気のリスクも高まる可能性があるため、注意が必要です。
血液量の増減

血液が少ない状態、つまり貧血になると、体内の酸素不足を引き起こし、様々な症状が現れます。主な症状は、動悸、息切れ、めまい、ふらつき、倦怠感(疲れやすい、だるい)などです。貧血の原因としては、鉄分不足、栄養不足、慢性疾患、出血などが考えられます。
末梢血管(毛細血管)のゴースト化

末梢血管、特に毛細血管が「ゴースト血管化」すると、血流が低下し、酸素や栄養素の供給が不十分になり、様々な不調を引き起こす可能性があります。加齢や生活習慣の乱れが原因となり、血管壁が傷つき、血液が漏れやすくなることから、最終的に血管が消失してしまう状態を「ゴースト血管」と呼びます。
脳梗塞などの疾患

脳梗塞になると、血圧が上昇する傾向があるそうです。これは、脳への血流を維持しようとする体の反応によるものです。しかし、血圧が過度に上昇すると、脳出血のリスクが高まるため、慎重な管理が必要です。
血管が詰る

血管の詰まりが部分的な場合、血管が狭くなると、血液が流れにくくなり、心臓がより強く血液を押し出す必要があります。その結果、血圧が上昇します。血管の狭窄は、動脈硬化によって引き起こされることが多く、高血圧を悪化させる原因となります。
運動と筋肉と水が根本的な解決に繋がる

ホントに~?と疑いの声が上がりそうですが、運動して筋肉を付けることで、動脈硬化の予防になり、毛細血管の新生を促し、酸素を多く含んだ血液になり、筋肉量と共に増加した血液で血液循環にも良い影響を与え脳梗塞や心筋梗塞などの予防になります。さらに週に1~2回の筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせた運動を行うと血圧も下がり心筋梗塞や脳卒中の発症リスクや死亡のリスクが下がる可能性があることが米国で行われた研究で明らかになっています。
同じ筋肉でも状態によって血圧は変わる

筋肉のコンディションが悪く硬くなると
血液の循環が阻害される:
筋肉が硬くなると、血液がスムーズに流れなくなり、血圧が上昇しやすくなります。筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、血液を心臓に戻すポンプの役割を担っています。筋肉が硬くなると、このポンプ機能が低下し、血液が滞って血圧が上昇します。
交感神経の活動が亢進する:
筋肉が硬くなると、交感神経の活動が亢進し、血圧が上昇します。交感神経は「戦うか逃げる」反応に関与し、筋肉の緊張を助長します。
内皮機能の低下:
筋肉が硬くなると、血管の内皮機能が低下し、血管が柔軟性を失い、
血圧が上昇します。
筋肉の柔らかさは、力を入れた時に硬くなり、力を抜くと柔らかくなる状態であり、その幅が大きい状態が理想的です。筋肉が柔らかい状態は、筋肉の緊張が低く、リラックスできている状態とも言えます。
座りっぱなしの時間を短くするだけでも違ってきます。
運動も週に1~2回、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせたものをすると効果が出てきますよ!
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