みんなの症例【腰痛】❝10分くらいキッチンに立っていると腰が痛くて座らずにいられない❞

具体的な症状

もう何年になるのか分かりませんが、最初はお尻の奥の方が痛かったような気がします。生活にも支障はなかったし、我慢できないくらいの痛みではなかったので、そのままにしていました。
それから、だんだん腰も痛くなって病院にも行ったのですが、特に異常はないということで、痛み止めと湿布をもらっていたのですがいつの間にか行かなくなっていました。

そしたら、ここ半年くらいで腰の調子が悪くなり10分くらい立っていると腰が辛くなるようになりました。座ってすこし休憩すると楽になるのですが、またすぐに腰が痛くなってしまいます。

寝るときも仰向けで寝ると腰が反って寝付けなく、横向きで丸まって寝ると腰は楽なんですが、今度は肩が痛くなって数時間おきに目が覚めてしまいます。

このままでは歩くことも難しくなりそうで怖いです。

所見とアプローチ

反り腰の猫背で姿勢の悪さが目立つ。
立ったままでいると腰が辛い。身体を丸めて寝るほうが楽という事から、腸腰筋が硬く収縮していると考えられた。
さらに、腸腰筋が硬くなっているせいで反り腰になり、腹筋群の機能が低下しているせいで腹圧も下がり腰の安定性が低下していることも腰痛の原因になっている。

家にいることが多く、座っている方が楽という事もあり座る時間が中いことが腸腰筋を硬くしており、猫背を悪化させている原因だと推測される。

まず、首の施術から姿勢の改善を行う。次に大腿四頭筋を緩め骨盤の前傾を緩やかにした。

次に腸腰筋へアプローチしていくと腰から背中にかけての張りが無くなり、腰の痛みが改善されたことが確認できた。

最後に外旋六筋を緩め、股関節の動きがスムーズになることで、お尻の奥の方の痛みも軽くなった。

主原因となっていた筋肉

【僧帽筋】

腸腰筋は腰から始まり、骨盤の前を通って大腿骨に付着している筋肉で、上半身と下半身をつなぐ大切な筋肉です。
この筋肉が硬くなることで起きる不調の代表的な症状として、立ったままでいると腰が痛くなる。前屈は出来るが、腰を反るのは苦手といった症状が出ます。

【腹筋群】

腹筋群は身体を起こしたり、捻ったりする際に働く筋肉ですが、もう１つ重要な役割があります。それは、コルセットのような役割です。
腹筋群が弱くなると腰を安定させるためのコルセットとしての役割が弱くなり腰の負担が増してしまいます。さらに内臓を内側に収める力も弱くなり内圧に負けてお腹が出てくるといったことも起こります。そうすると腹圧が保てなくなるため腰痛を起こす場合があります。