
具体的な症状
部屋の模様替えをしていて、ソファーを動かそうと持ち上げた時に、なにか腰を痛めたような違和感がありました。
その日は、痛みもその時だけで普段通りに動く事も出来たのですっかり忘れていたのですが、朝目が覚めると起き上がれないほどの激痛で布団の上で1時間以上悶えていました。
そして、やっとの思いで起き上がり少し動き出すと、なんとか動けるようにはなったのですが、椅子に座る時や立ち上がる時も激痛で、もう一度横になるのも怖いくらいだったので、病院へ行くと「ぎっくり腰」と診断され、痛み止めと湿布をもらって帰ったのですが、次の日も良くならず。
明日から仕事が始まるので、仕事に行けるようにしたいと思ってきました。
所見とアプローチ
腰と首、それからハムストリングスと殿筋群に強い緊張が見られた。
重たいものを中腰の姿勢から持ち上げたために腰の炎症とハムストリングスと殿筋に強い負荷がかかったためと思われる。
そのため、炎症を起こしているであろう腰部は直接扱うと炎症を悪化させる恐れがあるため、ハムストリングスと、殿筋群の緊張を解いていく。
殿筋群の緊張を解いていくと、だんだんと脚を動かしても痛みを感じなくなっていくのが分かった。自力で膝を抱えて丸まっても痛みは生じることがないまでに緊張が解けた。
それでも床に脚をついて立ち上がると痛みがあったので、ハムストリングスの施術を行いつつブリッジのテストを挟みながら行っていく。
(ブリッジは床をハムストリングスと殿筋、腰、背筋など背面の筋肉を使い腰を押し上げる動作なので、ブリッジを行えるまで回復すると、たいていの場合は普通に歩行できるようになる。)
ブリッジが問題なくできるようになったので、実際に歩いてもらうと、若干の違和感があるものの歩くことが可能になった。
最後に腹圧が低下していた為、腹横筋の施術と、首回りにも緊張があったため、首の施術を行い終了。
ぎっくり腰になると、炎症が長引くので、無理のない範囲で動くことが肝心です。
その後5日後に再度来ていただき、再発していないことが確認できました。
主原因となっていた筋肉
【外旋六筋】

今回は重たいものを持って、身体を「く」の字に保ったまま動くという動作が引き金でぎっくり腰が発生しました。
殿筋群は上半身を起こすために非常に重要な役割を果たす筋肉ですが、この殿筋群をフルに使ったまま動かしたので、ぎっくり腰が発生し上半身を立たせることが難しくなったと考えられます。
【外旋六筋】

この筋肉も骨盤を立たせて上半身を起こす際に使われる筋肉で、重たいものを抱え上げたりする際に活躍します。今回は筋肉のコンディションに耐えられない負荷を与えられたことから痛めていました。
殿筋群と合わせてハムストリングスの緊張が取れれば上半身を起こしたり倒したりすることができるようになる可能性があります。

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