
具体的な症状
仕事柄か首と肩が凝りやすくて、酷くなってくると頭痛やめまい、吐き気、倦怠感が症状として出てきます。
おそらく、1日中重たいショルダーバックを肩から掛けて仕事をしていたり、デスクワークばかりしているのが原因だと思うのですが、今回は特に固まっていて、何をしても症状が和らがないので来ました。
所見とアプローチ
背中から肩、首にかけて強い張りがあり、全体的に鉄板でも入っているかのような硬さがありました。
肩が内に巻いていてストレートネックと猫背も相まって凝りが強くなっている状態です。
身体の前面と後面のバランスが崩れ強く引き合っていることが凝り(張り)を以上に強くしている原因だと推測できます。
施術前は仰向けの状態で万歳の姿勢をとって頂くと肩の可動域が狭くなっていることが確認できました。
まず、縮こまっている肋間筋と横隔膜、腹筋群へアプローチしていきます。すると、胴が全体的に軽く開放的な感覚があることが確認できました。
次に胸筋群と前鋸筋、首回りの筋肉の施術を行ったところ肩の可動域が改善され前面の筋肉が緩んだことが分かります。
さらに、後面の僧帽筋と菱形筋の施術を行うことで首と肩のこりが取れ痛みや不快感が解かれていることが確認できました。
最後に姿勢と可動域のチェックを行い、症状の解消と合わせて改善出来ていることがわかり施術を終了。
主原因となっていた筋肉
【棘下筋・小円筋】


肋間筋が硬いと呼吸が浅くなり姿勢が前のめりになってしまい猫背・巻き型の原因となります。さらに、呼吸が上手くできないと自律神経が乱れ、頭痛やめまい、倦怠感といった症状が発生する場合があります。
大胸筋は胸から上腕骨にかけての筋肉になり、大胸筋が硬くなると腕を前に引っ張ってしまうため巻き型の原因となります。そのため間接的に首と肩のコリにも関わってくる筋肉でもあります。
【前鋸筋】

前鋸筋がうまく動作しなくなると、肩甲骨の下方回旋、内転、肩甲骨の外転と屈曲の間の前傾を引き起こします。 この状態で凝り固まってしまうと、小胸筋が短くなり、肩甲骨の前傾と内転が増加するので、 肩が常に上がった状態になり、肩こりや猫背になりやすくなります。
【前鋸筋】

僧帽筋は頭を支えるため、筋肉の中でも大きな部類に入ります。
そのため僧帽筋が凝り固まり機能不全になると頭の重みが負荷となって肩こりが起こりやすくなります。 さらに長時間同じ姿勢で過ごしていると、僧帽筋にストレスが蓄積されていき首や肩あたりの血流が悪くなって肩こりが起こる恐れがあります。

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