
具体的な症状
毎日なかなか寝つきが悪く寝不足ぎみで、疲れが抜けずにやる気が出ない状態が続いている。
仕事はデスクワーク中心で毎日電車で1時間かけて通勤しているのも辛い。
仕事はハードで8時半から21時。遅い時は終電に間に合わないこともしばしば。
病院で睡眠薬と抗うつ薬を処方されていて、睡眠薬のおかげで寝ることは出来るようになったものの頭にモヤがかかったような感じになりボーっとすることが増えた。
今回来たのは、少しでも疲れが取れるかもしれないという期待と気分転換で受けてみようと思ったから。
所見とアプローチ
うつは軽度の状態ではあるそうだが、日々のストレスにさらされている為か首から背中にかけて、かなり強い張りがあった。
全身脱力ぎみで背中が丸まっているため呼吸も浅いのが伺える。
慢性的な疲労もストレスと浅い呼吸から自律神経が乱れている可能性が推測される。
ほとんどの鬱の方は姿勢が悪くなる。気分の落ち込みなどから塞ぎがちになるため、それが姿勢にも表れる。
姿勢が悪くなると呼吸が浅くなり、腹圧も弱くなるため内臓機能が弱っていく。
そして塞ぎがちな姿勢は首にも大きな負荷を掛ける。首へのストレスは頭痛やめまい、眼精疲労も引き起こし、呼吸の浅さも伴って脳への酸素供給も不足することから全体的に負のスパイラルを引き起こす。
今回は姿勢の改善と呼吸の改善を行う施術を行ったところ、施術の途中から睡眠に入り、終了した時には呼吸がしやすくなり頭のもやもやがスッキリしたと改善できた。
主原因となっていた筋肉
【腹部の筋肉】


腹部の筋肉群の横隔膜は姿勢が悪く呼吸が浅くなると動きが悪くなる。
横隔膜の動きが悪くなることと、腹筋群が働かなくなることで腹圧を保てなくなると、内臓機能の低下がおこる場合がある。内臓機能が低下すると自律神経が乱れやすくなるため精神面にも影響を及ぼすことが分かっている為、腹部の筋肉の施術を行った。
さらに腹部の筋肉が硬くなると姿勢も悪くなる。姿勢もメンタルに影響を及ぼすことからも、今回腹部へのアプローチは反応を見ても効果があった。
【首の筋肉群】

精神的にストレスにさらされると自律神経が乱れます。 自律神経は筋肉の緊張や血流にも関係していて、日々のストレスの蓄積で自律神経のバランスを失うと、筋肉の緊張や血行不良により、首のこりが発生します。
近年、増加している「うつ」は、精神病である本物の「うつ」ではなく「首の筋肉」の凝りにより副交感神経に不具合を起こした自律神経性の「新型うつ」であるということも言われています。 「頚筋症候群」と名付けられ、その症状の一つが「新型うつ」であるとの事ですが、どちらにしろ、自律神経の乱れが原因で引き起こされている可能性があるため、首の施術を行ったところ、副交感神経が優位になったためかリラックスして睡眠に入っていかれ、施術後の爽快感を感じたことから自律神経の乱れが改善されている傾向にあると思われる。
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