
具体的な症状
3日ほど前に庭の草むしりをしていたところ少し遠くの草に手を伸ばした瞬間、激しい腰の痛みに襲われた。息も詰るほどの激痛でしばらく動けなかったが、何とか家の中に入り横になっていた。
しかし、なかなか痛みは引いてくれずその日は安静にしていた。翌日も痛みは変わらず。3日ほどして少し痛みが落ち着いたところでこちらに来られた。
所見とアプローチ
長時間の中腰やしゃがんだ姿勢で筋肉に疲労が蓄積したことと、血流が悪くなったことが原因で炎症を起こしたと思われる。
まず、臀部の中殿筋とハムストリングに強烈な張りがあり、シコリ(硬結)が発生していた為その部分の施術を行ったところ少し痛みが改善された。一度立っていただくと、立位時の痛みは改善されたものの「膝を伸ばすのが怖い」といった状態だったため、脚の施術と腰の施術を行うと、膝を伸ばして立つことができた。
次に、腰を降ろす際に痛みが生じていた為引き続き殿筋群の施術を行ったところ腰を降ろす動作も補助なしで可能になった。ここまできて歩いていただいたところ歩行も100%ではないが支障をきたさずに歩けるようになったので施術を終了とした。
その後3回ほど同様の施術を行い痛みも完全に消えたことが確認できた。
主原因となっていた筋肉
【殿筋群】

殿筋群は座ったり立ったりするときに使われる他に姿勢を制御する筋肉で、ここの筋肉に問題が生じると腰にまで痛みを感じる場合がある。つまり殿筋群が主原因でぎっくり腰が発生することがあります。
今回のようにしゃがんだ姿勢を長時間続けていると殿筋群に負荷がかかり腰に激痛が走ることがあります。
【殿筋群】

ハムストリングスと呼ばれるもも裏の筋肉は骨盤と繋がっていて、この筋肉が硬いと骨盤が引っ張られて、前かがみになった時に腰に負担がかかります。これも、今回のように中腰やしゃがんだ状態の姿勢を長時間続けたことで筋肉が固まり骨盤が動きにくくなったところで、遠くの草を取ろうと無理に引き延ばした結果、腰の怪我につながったと考えられます。

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