
具体的な症状
ずっと座って仕事していて、1日中作業をしている。その結果いつのまにか背中がポッコリ出てきてずっと曲がった状態になってしまった。
それに伴い、ストレートネックもかなり進行して反り腰も併発しているので仰向けで寝るのがつらい状態に(仰向けで寝ると腰が反って眠れない)。
最近では、座っているとお尻の奥の方に疼くような痛みも感じ始めて腿にまで痛みが広がってきた。
所見とアプローチ
初見から明らかに背中が曲がっていいることが伺えるほど円背が進んでいた。呼吸も浅く肋骨の動きが悪くなっている。
さらに、頭部が前方に突出して首に大きな負担がかかっていて、その影響でさらに首が硬くなるという悪循環に陥っていた。
まず、円背を改善していくために横隔膜の施術を行い肋骨の動きを出していくと背中の丸みが改善し、合わせて腰痛の軽減が見られた。
続いて首回りの施術を行う。頸椎の動きがほとんどない状態で完全に筋肉が硬直していたが、頸椎の動作を加えながら施術を進めていくと動きが出てきた。
首と肋骨周りの動きが改善されたところで座位姿勢と立位姿勢を確認したところ円背猫背がかなり解消された。
4日後に再度来ていただき、前回同様の施術に追加して胸筋群と肋間筋を念入りに行ったところ、かなり姿勢の改善が見られた。
その後5回ほど繰り返し行うことで姿勢を維持継続できるようになったことを確認し終了した。現在は月に1度の頻度で姿勢維持とメンテナンスの施術を継続中。
主原因となっていた筋肉
【肋骨周辺の筋肉】

横隔膜
横隔膜は名前では膜となっていますが、ドーム状の薄い筋肉で、胸腔と腹部とを仕切っており、胸骨、肋骨、脊椎からなるかご型の骨組みの底面に付着しています。 横隔膜が収縮すると胸腔の長さと直径が増えて、肺が膨らむので、横隔膜がうまく使えていないで硬くなると呼吸が浅くなり肋骨の動きが悪くなるため身体が前面に引っ張られて猫背になる可能性があります。

肋間筋
肋間筋は、肋骨と肋骨の間にある筋肉で、呼吸に関与する呼吸筋の一種です。 横隔膜と連動して胸式呼吸を行うので横隔膜が硬くなると一緒に硬くなりさらに肋骨の動きを悪くして円背姿勢の原因の1つになる場合があります。
【首周辺の筋肉】

頭部が前方に突出して固まりやすい筋肉は、首の前側にある斜角筋、首の後ろ側にある後頭下筋群、上部僧帽筋、肩甲挙筋などになります。 これらの筋肉がゆるめば、筋肉のコリや痛みも緩和し、骨や軟骨への負担も減り、神経への圧迫も軽くなります。

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