みんなの症例【臀痛(坐骨神経痛)】❝お尻の奥の方に気持ち悪い痛みがある❞

具体的な症状

長距離の運転手をしていて、なるべく姿勢を出さすようにしていたし。休みの日も1時間は歩くようにして身体には気を使っていたが、半年くらい前からお尻の奥の方に気持ちの悪い痛みが出てきた。最近では15分か20分歩くと痛みがひどくなり、股関節の前の方にも違和感を感じるようになったことがきっかけで病院を受診したがレントゲンでは異常が見られなかったため痛み止めと湿布を処方されたが痛みは全く改善されなかった。

所見とアプローチ

運転手という職業柄、座った時の姿勢を制御する中殿筋に問題がある可能性があった。合わせて長時間の座位で臀部を圧迫し続けており、触れてみると硬結している箇所が数点確認できた。

実際に股関節の動きが悪くなっており横に倒すと臀部~腰にかけて痛みが生じたので、中殿筋の癒着を取り硬結部分をほぐしていくと股関節の可動がスムーズになった。
さらに、腰部の腰方形筋が以上に張っていたことから腰にも大きな負担を抱えていることが伺えたため、腰部の施術を行ったところ、もも裏までの筋肉の緊張が解けたことから坐骨神経が圧迫されて腰から下の痛みを増していたと考えられる。

その後臀部の硬結を取るために3回の施術を行い、お尻の奥の方に感じていた気持ちの悪い痛みも改善した。

主原因となっていた筋肉

【中殿筋】

中殿筋は股関節の動きが悪くなることで硬くなります。 特にこの筋肉は癒着を起こしやすく、長時間における座りっぱなしは、お尻の筋力を低下させ血液の巡りを悪くさせるため、コリにつながります。中殿筋は座位の姿勢や立位で姿勢を制御する要となる筋肉なので同じ姿勢を続けていると負担が蓄積して痛みが生じる場合があります。

【腰方形筋】

腰方形筋は左右対象の筋肉なので、脚を組んだり、財布をお尻のポケットに入れたり、ショルダーバッグをいつも同じ肩にかけたりすると、左右どちらかの筋肉が硬くなったり筋肉の弱くなります。
すると、骨盤の左右の高さの差が生じてしまい、骨盤の傾きを引き起こし、腰痛などの原因になることがあります。

そして、この腰方形筋は、姿勢維持に大きく関係しています。 今回のケースのように同じ姿勢を長時間維持するような仕事をしている方に腰痛が多いのは、この筋肉が関係していることが多いです。

【首筋肉群】

外旋六筋
外旋六筋には梨状筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、外閉鎖筋の6つの筋肉があります。この筋肉群は骨盤と大腿骨を繋いで、股関節を安定させる役割があり、股関節を外旋させる筋肉です。

坐骨神経がこの筋肉の間がら伸びており、この筋肉群が硬く緊張してしまうと神経を圧迫してしまう場合があります。特に脚が外側に外旋しているO脚や蟹股の人。長時間座ることが多い人などが硬くなりやすいです。

コメントを残す