
具体的な症状
日頃から腰に張りや凝りがある自覚があり、仕事や長時間座った後に腰を反らすストレッチで腰を伸ばしていたが、最近腰を反らすとズキッと鋭い痛みを感じるようになっていた。近所の整骨院に行き「狭窄症」ではないかと言われ腰のマッサージと温めたり電気をあてたりと治療を受けたが、なかなか良くならなかった。
所見とアプローチ
ヒアリングすると普段から運動やストレッチを習慣的にやっていたにも関わらず、身体の不調が起きていた。
仕事柄、マスクを長時間つける生活が長く呼吸が浅いように見受けられたことと、若干猫背であるとこから、腹筋群と横隔膜の動きが悪くなっていたので腹部へのアプローチを試みたところ、かなりの拘縮が見られた。そのまま施術を続行し腹部の緊張がゆるんだところで、身体を反らしてもらったところ痛みが完全に消失したことが確認できたところで施術を終了した。
主原因となっていた筋肉
【腹筋群】

腹筋群が腰痛を引き起こすのはトリガーポイントが筋肉内に発生している状態です。トリガーポイントとは筋肉内にできる筋肉のシコリ(硬結)のことです。
普段の生活や運動、草むしりなどの庭作業、掃除、洗濯や座りっぱなしのデスクワークや運転など筋肉にストレスをかけ続けるような状態が続くと筋肉内にトリガーポイントを発生させます。するとトリガーポイントが発生した場所に痛みを出現させるのはもちろん、トリガーポイントの場所以外の場所にも痛みやしびれ、だるさや違和感なども発生させます。すると腹側部の痛み、背中の痛みやお尻の痛みや違和感、だるさが発生することがあります。
【横隔膜】

横隔膜は呼吸をする上で重要な筋肉という事で知られています。
しかし、横隔膜が腰椎に付着しているということは、あまり知られていないことかもしれません。
腰痛持ちの患者さんは呼吸が浅い方が多く、横隔膜の上下動が少なくなっていることが多いのです。
そうなると呼気の際にしっかりと横隔膜がドーム状に上に持ち上がりません。 つまり、吸気時のように横隔膜が下がった状態で生活することが多くなって横隔膜の前方部が不活性になり後方部が過剰活性して付着する腰椎を伸展方向に引っ張ってしまうことから腰痛につながります。

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