カラダの声はあなたに届いていますか?

いきなりですが、身体の声は聞こえていますか?聞こえていても知らないふりをしていませんか?
わたしたちの身体は常に何かの声を発しています「お腹が空いた」「腰が疲れた」「肩が凝ってきた」「眠たい」「頭が重たい」「気分が乗らない」など様々なシグナルとして私たちに語り掛けてきます。

身体の声を聴く

「身体の声をきく」という表現を聞くとスピリチュアル的な要素が強く感じるかもしれない。人によってはそれだけで片付ける人もいますよね。でも、身体の声を聴くということは身体と心の状況を毎日把握し、自分と向き合い進歩していくための合理的な方法なんです。

・今に集中できるようになって、いま、自分に何が必要か?何が起きているのか?ということを把握しやすくなる。
・身体を動かす時(ヨガだったりストレッチだったりトレーニングだったり)に効果や効率が増し、満足度が高まることでココロもカラダも健康になれる。
・人が成長するにはバランスと柔軟性が不可欠です。そして無理のない範囲で自分に課題を課し、うまくいかないことがあれば、方向転換できるようになります。

今の日本人は身体の声を聴くのがへたくそ

「身体の声を聴く」とは心と身体のつながりに意識を向け、身体面と感情面の両方のニーズが満たされるように身体の動きを導くことを意味しているのですが、今の日本人は仕事や人間関係、社会情勢などからくるストレスなどにより「身体の声を聴く」ということがとても下手になっています。

・ストレスを我慢して身体を壊してしまった
・身体の凝りに気が付かず他の部分にも影響がでてしまった
・運動不足で生活習慣病に
・我慢しすぎて心の病気になってしまった

もしかしたら聞こえているのに聞こえていないふりが上手になったのかもしれません。
また、スマホが広まり情報があふれた今、〇〇をすべき!こう感じるべき!と指南する情報があふれているため、本当の自分の心と身体のつながりを意識するための「内なる声」が耳に入りにくくなっているように感じます。

情報に踊らされているわたしたち

健康になるための情報がテレビやスマホから簡単に手に入ります。その健康情報が本当に「1人1人」に役立つのなら、みんなどんどん健康になっても良いはずです。でも、実際はどうでしょう?テレビ番組が放送した食品が次の日にはあっという間に店頭から消える現象などは、わたしは病的な印象さえ受けます。何か今の世の中は根本的なところがおかしい――。今の社会は「情報」という外部刺激に意識を奪われることで、自分たちの体の内側からの情報=「カラダの声」を見失ってるのではないでしょうか?そしてそこから過去にはなかった新しいタイプの健康問題が生じているように思えます。

科学的根拠に基づく健康法

わたしたちの健康を維持するためにホルモンや神経伝達物質などが働き精神や身体の機能を調節しています。また人間の脳は心拍数の上昇、筋肉の緊張、空腹やのどの渇きといった感覚情報など、身体の中から発せられる信号を記録し、身体の状態を推測するのに利用しています。
このような脳の働きを「内受容感覚」と呼んでいます。認知心理学や知覚心理学の分野で活躍したジョナサン・ギブソン博士が提唱した、この「内受容感覚」内受容感覚が強化されると、自分の身体に対する意識が高まり、このような信号をもっと自覚できるようになります。内受容感覚が鋭い人は、精神的、感情的、社会的に健康で大きな満足感を得ている傾向があるといいます。

身体の声を尊重し生きていく

腰が痛くなる前に、なんとなく痺れを感じたり重たく感じるような違和感はありませんでしたか?気分が悪かったり調子が悪いとき、夜更かしをしたりしていませんでしたか?便秘になる前に便意を我慢するような生活をしたりしませんでしたか?

毎日、あなたの体は何かしらのシグナルをあなたに送っているはずです。その声はあなたの声なので無視しても構いません。なぜなら誰にも迷惑はかからないから・・・でも、あなたの体は無視し続けられると声は悲鳴になり痛みとしてあなたに訴えかけます。その悲鳴も無視をし続けると、こんどは悲鳴も上げてくれなくなるのです。そのまま溜まりに溜まったストレスは、ある日急にあなたに襲い掛かります。

人間関係もそうでしょう?最初の頃。喧嘩をすることも、お互いの意見を聞いたり尊重したりすることもできていた時はなんだかんだ上手くいっていた。でもあることが原因で話を聞かない。話をしない。ってなったら、なんだかギクシャクしてくる。その内話すこともなくなって我慢するだけの毎日。そして突然離婚届をたたきつけられる。なんて話があったりなかったり~

もっと、あなたの身体と対話しましょう。話を聞いて、動かしてあげて労わってください。そうすればきっとうまくいきます。

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